Nagai Art Gallery
Since 1971

令和の春画展

-三千代、明日香、有里子-

会期:2025年5月27日(火)-6月10日(火) 日曜休廊 
10:00~18:00 (最終日16:00まで)

●5/30(金)「画廊の夜会」~21:00まで

三千代「bodyscape7」
60.6×91.0㎝ 墨・和紙・身体 2025

明日香「愛慕」
65.2×53.0㎝ アクリル・岩絵具・鉛筆・キャンバス 2025

有里子「藪の中」
91.0×72.7㎝ 油彩・キャンバス 2025

三千代「shaman」
45.5×38.0㎝ 墨・朱墨・和紙 2025

明日香
「秘蜜」
28.0×50.0㎝ ペン・墨・和紙・軸 2023

有里子「木陰」
21.0×29.5㎝ 水彩・紙 2025

開催イベント

◇「画廊の夜会」 18時~21時
◇ YouTube 「アート探求サロン ニューシーズン」ライブ配信
「画廊の夜会」(18時~約30分)

主旨

江戸時代、浮世絵が庶民の楽しみとして流行しましたが、なかでも同時代の生命の息吹を描いた春画は、粋でユーモラスな“笑い絵”として男女問わず特に親しまれていたそうです。

春画はいま世界的に再評価の気運が高まっています。 2013年大英博物館、15年永青文庫での「春画展」が大きな話題になり、同年永井画廊でも「銀座『春画』展」(監修:石上阿希/協力:浦上蒼穹堂)を開催、ご好評を頂きました。

このたび春画に熱い思いを持つ3名の女性画家による初めての当代春画展を企画しました。誰もが楽しめる春画を残された浮世絵師たちに敬意を表しながら、現代の瑞々しい感性から生まれる小粋な春画の競艶を、おおらかな春の気分でお楽しみ頂ければ幸いです。

永井龍之介

-What's Shunga?-銀座「春画」展(2015年開催)
Ginza Shunga Exhibition

【監修】 国際日本文化研究センター特任助教 石上阿希
2015.9.20[Sun]-12.23[Wed]11:00-18:00
東銀座 永井画廊4.5.8F

作家より

三千代

「性/生」を合わせ持つエネルギッシュな春画と「死」から描かれる解剖図を表裏一体の関係と捉え、墨で層状に描き、そのレイヤーの狭間に現れる身体景(bodyscape)を追求しています。

これは自然界と「わたし」の両領域にまたがる不可知な身体イメージの顕在化であり、尽きることのない生命賛美の実験です。

明日香

私は艶やかに咲き誇りながらも、散るときは潔く落ちる“椿”の生き様に憧れている。 愛や欲望に揺れながらも自らの美しさと強さを貫く女性像と重なるからだ。

愛と執着、解放と葛藤など、令和時代だからこそ表現すべき春画を追求してみました。

有里子

花や森に抱かれ、睦み合う人物たち。
油絵の具の持つ濃密な質感と、構図や余白の妙を意識することで、欲望と静寂が共存する世界を表現できたらと思っています。

蔦の様に絡み合う肢体の、生々しくもどこかあっけらかんとした姿は、春画の持つ生命力や官能美と通じるものがあります。

ページトップへ戻る