Nagai Art Gallery
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千住 博

Senju
Hiroshi
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千住 博 ギャラリー

千住博氏は1995年ヴェネツィア・ビエンナーレ日本人初の名誉賞、2022年日本芸術院会員就任等、国内外で高く評価され、いま名実ともに日本を代表する巨匠として活躍されています。 永井画廊では1995年1月の「千住博展」以来、度々展覧会を開催、「軽井沢千住博美術館」(2011年開館)企画段階から関わるなど数多くの千住作品を扱っています。 本年から改めてその画業を顕彰すべく画廊内に“千住博”常設展示室“を設置、特に「ウォーターフォール」で世界的に知られるに至る20代~30代の瑞々しい貴重な作品を中心に、旧作、近作等を随時展示、合わせてHPにて各作品解説も合わせて掲載します。 YouTube、メタバースギャラリー(2025年2月21日~)と合わせてご覧頂きたくご案内します。
※展示作品の販売価格についてはお問い合せください。

「夜半過ぎて」 F6号 1993年

「夜半過ぎて」 F6号 1993年

小鹿の一夜の冒険を美しく描いた字のない絵本「星のふる夜に」(冨山房 1994年刊行 同年、けんぶち絵本大賞受賞)原画制作(1993年~)以来、人気の森シリーズ、最初期を代表する1作。 月夜の晩、森の湖畔に佇む鹿の親子の物語を幻想的ロマン豊かに描いた珠玉の小品です。

「睡蓮」 F10号 1989年

「睡蓮」 F10号 1989年

西陣織の会社からの依頼で帯のデザイン原画として描かれた唯一無二の希少な逸品です。 楽園シリーズの果てに千住が得たのはモネの“虚”の世界観。虚の水面に浮かぶ実の花が神々しく映える本作は、晩年のモネが失明後、虚・実の境をゆらぎながら到達した深い精神世界とも通じる絶品です。

「フラットウォーター#13」 F150号 1991年

「フラットウォーター#13」 F150号 1991年

45億年前の地球の原風景が残るハワイキラウェア火山に取材し、時空間がワープした永遠、崇高をも感じさせる壮大なスケールの原風景シリーズ全16作。  93年ニューヨークマックスウェルデビッドソンギャラリーでの展覧会では、#13が「ニューヨークギャラリーガイド」表紙を飾り、NHKなどの取材を受けるなど、日本、アメリカで大きな反響がありました。  本シリーズがきっかけとなり、ヴェネツィア・ビエンナーレへの推薦となり、95年ヴェネツィア・ビエンナーレ100周年記念での作品 「ザ・フォール」で東洋人初の名誉賞受賞、その後は「ウォーターフォール」シリーズ連作で“瀧のセンジュ”として世界的に注目されるに至っています。  その画業を振り返った時に本シリーズは世界へ飛躍するきっかけとなった出世作と評しても過言ではありません。なかでも#13は意義深い作品となりました。

「ウォーターフォール」 F120号 1994年

「ウォーターフォール」 F120号 1994年

1993年ニューヨークマックスウェルデビッドソンギャラリーでの「フラットウォーター展」をご覧になった美術評論家伊東順二氏が感銘を受け、コミッショナーでもあったヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表に千住氏を推薦されました。  それを受け千住氏は新たなモチーフを求め出会ったのが「ウォーターフォール」です。1980年代後半からニューヨーク、ハワイを拠点として生活する中、日本の伝統、文化思いが至り、携えていた紀貫之、松尾芭蕉らの詩歌論とハワイの自然が結ばれ天啓を受けました。   貫之 “花実相兼” 技術と内容が兼ね備わった時に最もよいものが生まれる  芭蕉 “造化” (笈の小文) 水が流れたら流れたままに美を見る  瀧に出会った時インスパイアされました。岩絵具が流れるままに絵画化されることで最も美しい瀧の絵が生まれる“瀧のセンジュ”誕生の瞬間です。  1994年から「ウォーターフォール」連作に着手し、1995年ヴェネツィア・ビエンナーレでの「ザ・フォール」(340×1260㎝)で名誉賞受賞となりました。本作は最初の連作のなかの貴重な1点です。漆黒の闇の中、月光に映える一筋の白い瀧。垂直の瀧からは那智、華厳など“日本”が顕現しています。  霊性をも感じさせる本作は、その後の数多くの「ウォーターフォール」シリーズの中でも類例がないほどシンプルな瀧です。シンプルイズベスト。本作を前に手を合わせ、来し方行く末に思いを馳せながら無心に心が洗われるのではないでしょうか。  日本での最初の「ウォーターフォール」画集(1995年)の表紙及びトップ頁に掲載された作品です。

「ジ・エンド・オブ・ザ・ドリーム」二曲半双/166×(85×2)㎝ 1989年

「ジ・エンド・オブ・ザ・ドリーム」
  二曲半双/166×(85×2)㎝ 1989年

“~人類さえいなければ地球はまるごと楽園だったはずなんです~“ 1980年代後半からハワイ、オーストラリア、アフリカ 等、大自然に触れ、東京では感じることのできない、 失われつつある“美しい地球"に強い思いを抱くよう になりました。 「楽園幻想」シリーズは、人類誕生以前の太古、核戦争で人類が消滅した後の地球、いわば白昼夢ともい える地球の理想を絵画化したものです。 本作はオーストラリアに取材したシリーズの代表作 です。

夢について」 F50号 1988年

「夢について」 F50号 1988年

「楽園幻想」シリーズ、石垣島に取材した1作。 都会の喧騒を離れ、南海の島々を渡り歩くなか出会った静かに佇む牛を中心とした自然に人智を超えた美を発見し、描かれたてらいのない作品です。

竹林」 掛軸 54.5×(17+17.5+17.2㎝) 1989年

「竹林」 掛軸 54.5×(17+17.5+17.2㎝) 1989年

画面を分割することで新しい空間認識を得た画期的な分割掛軸シリーズ。 視覚のみならず、風が竹林を通り抜ける際の心地よいざわめきを感じ、分割によって時空を超えた余韻が鑑賞者の五感により一層響きます。

仰月薬師寺」 掛軸(上段35×10/下段37.5×49.5㎝)1992年

「仰月薬師寺」 掛軸(上段35×10/下段37.5×49.5㎝)1992年

外国を知ることで日本文化への思いを新たにした千住は、1990年代以後、有史以来の日本人の心の故郷奈良の名寺院を描いています。画面の分割で、月にロマンを思う日本人の感性をより深化させた本作は、万葉の古をも想起させる佳作に昇華しています。

◆O氏コレクション「春•夏•秋•冬」4点1組(1999-2000)
O氏からの注文で千住先生に描いて頂いた秘蔵コレクション作品。
「千住先生の作品を見せるための家を新築したい」という要望で相談したところ、黒川紀章先生をご紹介頂き、4年をかけて“千住博美術館”ともいえる豪華なお宅が完成しました。 完成の暁には春夏秋冬をテーマとした作品をという依頼で、千住先生、O氏、永井3名で春 三春、夏 富士、秋 大徳寺、冬 釧路各地を訪れ、制作された貴重な4作品です。

「三春の瀧桜」 F50号/116.7×80.3㎝ 2000年

「三春の瀧桜」 F50号/116.7×80.3㎝ 2000年

千住先生の桜はやはり“瀧桜”でしょうということで場所はすぐに決まりました。 漆黒の闇の中、月光に照らされるほのかなしだれ桜。 千住桜といえば妖しい魅力を放つ夜桜、その後の“SAKURA”シリーズの嚆矢となった貴重な作品です。

「霊峰 浅間神社の朝」 F50号/116.7×80.3㎝ 2000年

「霊峰 浅間神社の朝」 F50号/116.7×80.3㎝ 2000年

河口湖畔に宿をとり、共に温泉に浸かり、飲み食べ語り明かした翌朝に取材。 浅間神社で参拝し、本企画の成功を祈念しました。 霊験あらたかな清々しい富士図です。

「大徳寺紅葉図」 F50号/116.7×80.3㎝ 2000年

「大徳寺紅葉図」 F50号/116.7×80.3㎝ 2000年

大徳寺聚光院別院襖絵の仕事に取り掛かっていた時期でもあり、 秋の京都大徳寺を取材しましょうということになりました。 紅葉に映える美しい大徳寺です。

「凍日 釧路湿原」 F50号/116.7×80.3㎝ 2000年

「凍日 釧路湿原」 F50号/116.7×80.3㎝ 2000年

丹頂鶴を見たいということで、2月極寒の釧路を訪ねました。 シャッタースポットで多くのマニアがカメラを向け、丹頂鶴の飛来を待ち構える中、 私たちも待つこと数時間、その瞬間シャッターを押し続けました。 その一瞬をカメラで捉えた感動が伝わる作品です。

※展示作品の販売価格についてはお問い合せください。
Tel: 03-5545-5160
EMail: info@nagai-garou.com

千住博 プロフィール

  • 1958年 東京生まれ
  • 東京藝大大学院
  • 日本芸術院会員
  • 京都芸術大学教授
  • ヴァンクリーフ&アーベル芸術学校委員
  • 公益財団法人徳川ミュージアム相談役
  • 受賞歴
  • ヴェネツィア・ビエンナーレ名誉賞
  • MOA岡田茂吉賞受賞
  • イサム・ノグチ賞
  • 日米特別功労賞
  • 日本芸術院賞・恩賜賞 他
  • 代表作
  • 「ザ・フォール」(1995年)
  • 「高野山金剛峯寺障屏画」(2020年)
  • 美術館
  • 「軽井沢千住博美術館」(2011年10月開館)
  • コレクション
  • 日本、アメリカなど各美術館コレクション多数

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