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作 家

気鋭の画家

北川 健次

Kenji Kitagawa

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Profile

1952年
福井県生まれ 多摩美術大学大学院美術研究科修了。
駒井哲郎に銅版画を学び棟方志功、池田満寿夫の推挽を得て作家活動を開始。
1975年
現代日本美術展ブリヂストン美術館賞受賞。
1976年
東京国際版画ビエンナーレ展(東京国立近代美術館)、1981年リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展に招待出品。
1990年
文化庁派遣芸術家在外研修員として渡欧。
1993年
来日したクリストによりオブジェ作品の賞賛を得る。
2008年
ランボーを主題とした作品が、ピカソ、クレー、ミロ、ジャコメッテイ、ジム・ダイン、メイプルソープらと共に選出され、フランスのアルチュールランボーミュージアムにて展覧会が開催される。
2010年
パリ市立歴史図書館にて開催された『RIMBAUD MANIA』展に招待出品。
2011年
福井県立美術館において、約200点の作品からなる大規模な展覧会「北川健次ー鏡面のロマネスク」展を開催。
2018年
これまでの全業績に対して第56回歴程特別賞を受賞。
 
銅版画とオブジェとコラージュの分野における第一人者的存在。
パブリック・コレクション

国立国際美術館・アーティゾン美術館・東京オペラシティ・東京都現代美術館・神奈川県立近代美術館・埼玉県近代美術館・うらわ美術館・栃木県立美術館・町田市立国際版画美術館・福井県立美術館・東広島市立美術館・池田満寿夫美術館・和歌山県立近代美術館・徳島県立近代美術館・宮崎県立美術館・熊本市現代美術館・渋谷区立松濤美術館・広島市現代美術館・須坂市版画美術館・高松市美術館・長野県信濃美術館・大分県立美術館・エルスール財団記念館・執行草舟コレクション 戸嶋靖昌記念館・アルチュールランボーミュージアム(フランス)他

オフィシャルサイト

北川健次オフィシャルサイト

 棟方志功・駒井哲郎・池田満寿夫は、日本の現代版画史を語る上で最も突出した存在である。彼らの表現は各々に際立った個性を放ち、他を圧した強度な〈美のかたち〉を放っている。しかし、彼らの人生においてはお互いの接点はほとんど無く、各々が独歩の道を歩いて来た。
 70年代が幕を開けてまもなく、銅版画家を志す一人の青年が現れた。当時まだ美術大学の学生であった北川健次である。棟方、駒井、池田、この全く表現のスタイルが異なる三人が、この北川の作品に出会い驚嘆し、共に絶賛の言葉を寄せた事は、一つの興味ある現象といえるかもしれない。
  強烈な美意識を持つ表現者が他者の作品を評価する場合、そこには自らの美への確信、自らの内に潜む美意識の映しをそこに視るという事は歴史が示している通りである。
 銅版画の詩人と言われた駒井は北川の処女作を見て、そこに明らかなるポエジーの発芽を見出し、版画における唯一の表現主義者である棟方志功は、北川の『DiaryⅠ』という作品を見て放心に近い熱い賞賛を示し、池田は22才の北川の全作品を見て、そこに時代を継ぐ確かな才能の出現を確信する。
 …彼らは各々に、何をそこに視たのか。本展は、棟方、駒井、池田、北川の各々の代表作を展示する事で、今まで語られなかった現代版画史の深部に光を当て、彼らのより内部に潜む際立った美の真髄を探り、版画にしか出来ない表現とは何かを具体的に問う展覧会である。

-2021年6月永井画廊個展に寄せて-永井龍之介

「DiaryⅠ」

49.5×37.5cm 1974年 
エッチング・アクアチント・ドライポイント
Ed.20:Ap.2

「F・カフカ高等学校初学年時代」

36.2×26㎝ 1987年
エッチング・アクアチント・フォトグラビュール
 Ed.50:Ap.10

「肖像考-Face of Rimbaud」

(版画集『反対称/鏡/蝶番-夢の通路 Véro-Dodatを通り抜ける試み』より)
38.0×28.5㎝ 2004年
エッチング・アクアチント・フォトグラビュール
 Ed.JP48,FR35:Ap.15

「NANTESの静かなる館」

(版画集『黄金律 NANTESに降る7月の雨』より)
28.5×38㎝ 2006年
エッチング・フォトグラビュール 
 Ed.JP48,EN42:Ap.15

「回廊にて-Boys with a goose」

(版画集『Elements―回廊を逃れゆくアポロニウスの円』より)
28.5×38㎝  2007年
エッチング・フォトビュール 
 Ed.JP48,EN42:Ap.15

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