年頭のご挨拶 
永井龍之介

 新年おめでとうございます。
 昨年は銀座の新築ビルでの再スタートとなりましたが、多くの皆様にお越し頂き感謝を申し上げます。 本年はより一層充実した企画を考えていますので、引き続きご愛顧のほどよろしくお願いします。
 本年は明治維新から150年という節目の年を迎えますが、文化交流の面から見た時、1858年日仏修好通商条約締結に注目しています。以後、日本とフランスはお互いに文化をリスペクトしてきた歴史があります。 19世紀後半浮世絵、工芸など日本美術がフランスに大きな影響を与えたジャポニズムブーム。特に印象派の画家たちがジャポニズムから触発され、新しい芸術を展開するきっかけになりました。
 一方、明治以後、日本で嘱望された画家たちの多くがパリへ渡り、印象派以後の西欧美術に学び、日本での近代美術の礎となりました。
 また、文学者であり、ドゴール政権下文化大臣を務めたアンドレ・マルローは芸術に造詣が深く、日本文化にも関心を持ち、度々来日され、西欧にない日本文化の素晴らしさ、奥深さに感銘を受け、“日本再発見”の著書も多く残されました。 私たちも彼の足跡から学ぶことが多いです。
 近年もファッションでの相互交流、日本アニメのフランスでの流行など日本・フランス文化交流のきずなは益々深まっています。
 本年は、日本・フランス友好160周年の記念年として関連企画を予定しています。ここから新しい文化の種が生まれることを期待しています。

関連企画

1月 泥絵展 江戸-パリ-銀座 時空を超えたタイムトリップ
3月 フランス人間国宝 ジャン・ジレル 天目茶碗展
5月 篠田教夫「那智瀧図」版画刊行展 -アンドレマルローに捧ぐ-

その他2018年前半の主な予定

2月 山本浩二展 -美の根源を求めて-
3月 不染 鉄展 -発見されたリトグラフ版画-
4月 梅野隆の眼展 -画商梅野隆を顕彰する-
5月下旬~6月上旬 佐藤一郎と仲間たちによるバラ展
6月 大築勇吏仁展 -大岡信をはじめ世界の大詩人に寄せて-

「公募-日本の絵画2018-」

隔年開催の公募展は第4回目を迎えます。
4月から告知開始 10月締切予定
4月以後、本ホームページ等で概要をご確認ください。

本年もよろしくお願いします。

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