酒井亜人
    

「山居」58×96.5cm紙本着色 額装1963年 第18回日本美術院春季展出品作

酒井 亜人

(1904-1965)

今月の一点

 

酒井亜人は昭和20~30年代、日本美術院の俊英として活躍され、日本画画壇において東山魁夷らとともに将来を嘱望されていた。

昭和40年に60歳で没後、その画業は一般に忘れられていたが、それはその価値を真に評価する人がいなかったからではないかと思う。

本作は院展出品作であり、代表作の一点、骨太の骨格、重厚なマチエール、必要最小限の色彩、シンプルな構成で自宅から遠望する山並みを感動を持って描いている。そこに暮らす作者の思いも伝わり、画面のぬくもりが鑑賞者を誘う。

本作から亜人芸術の真価の一端を知ることができる。

無名の巨匠をより多くの愛好家に知って頂きたい。

 

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